世界遺産の峠越え~ちちんぷいぷい“湯治場巡り”和歌山編

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ちちんぷいぷい木曜日の好きなコーナー「昔の人は偉かった」の近畿『湯治場巡り』。第15章となる今回は『和歌山編』。温泉処である和歌山を代表する温泉の一つ「日本三美人の湯」で有名な『湯龍神温泉』を目指す旅。350~400kmという長い長居道のりを、恐らく来年の夏くらいまでかけて歩くという過酷な旅です。今回は第23回(23日目)。

世界遺産の峠越えで初めての体験


前回のゴール、田辺市「四村神社(よむらじんじゃ)」から、約18km先の次の目的地である田辺市「奥熊野温泉 女神の湯」を目指す2人。天気予報では一日雨予報。AM8:40スタート。

日本で唯一!木を染めて作る立木染

四村神社から約200m先にある工房。

木目を活かした木製のアクセサリー。捨てられた間伐材を利用し、1990年から立木染を始めたそう。

色を塗るのではなく、木の根元に染料をまくことで、木が水と一緒に染料を吸い上げ木の中を染めるとのこと。
1年以上かかるそうで、全てが綺麗に染まるわけではなく、木を切るまで中がどんな風に染まっているのかわからない。研究に10年以上費やしたそうです。

木の育成から全て手作り。価格は5000円~数万円。

和歌山県優良県産品(プレミア和歌山)に認められた認定品。

商品は、ペンダント・ブローチ・バレッタ・ループタイ・ボールペン、などがあります。

▽ペンダント
立木染 ペンダント

▽ボールペン
立木染 ボールペン
(出典:http://www.tachikizome.jp

立木染 工房(たちきぞめこうぼう)
住所:和歌山県田辺市本宮町皆地640
アクセス/地図 ≫ こちら
TEL:050-7001-1434
営業:土日祝の営業、9:00~17:00(事前に相談すれば平日も営業)
HP ≫≫ こちら

ロケの日はリトグリ(Little Glee Monster)のライブの5日前ということで、リトグリの歌を練習しながら歩く2人。雨なのに楽しそう♪

三体月伝説

熊野地方に伝わる伝説。

その昔、11月23日(旧暦)に山伏が修行の為に高尾山に登り、3体の月を見て法力を得たとされる。
翌年、同じ日に村人たちが高尾山に登ると再び3体の月が出現。
それ以来、村人たちは「月待ち」を毎年行った。

現在でもこの辺り(田辺市中辺路町)では旧暦の11月23日に山へ登って月を見る風習があるそうです。

三体月観月会
旧暦の11月23日(現在の年末年始)、山を登り月の出を待つ。

熊野古道三体月観月会
開催地:田辺市中辺路町潮見峠
連絡先:0739-64-1470
HP ≫≫ こちら

国道から脇道へ。熊野古道・中辺路に合流し草鞋峠を目指す。

仲人茶屋
熊野古道中辺路に大正時代まであった茶屋。
「仲人茶屋跡」を挟み、東・熊野本宮大社方面は岩神峠(男坂)、西・奥熊野温泉方面は草鞋峠(女坂)。(岩神峠は台風で被害にあい現在通行止め)
急な坂方が「男坂」、緩やかな方が「女坂」。
男坂と女坂の間なので仲人茶屋と呼ばれるようになったそうです。

2人は標高592m、約1kmの女坂の峠道へ。

草鞋峠(わらじとうげ)

石畳がある世界遺産っぽい道がある。

山を登り始めて40分で登頂。

江戸時代の旅人は1日約40km前後を歩き、1日だいたい2足の草鞋を履き潰して旅をした。旅籠と旅籠の中間地点である草鞋峠で草鞋を履き替え、履き捨てられた草鞋が山のように捨てられたことから「草鞋(わらじ)峠」と呼ばれるようになった。

江戸時代、草鞋は2足で3文(現在の価値で約60円)で販売されていた。そこから値段のきわめて安いことを二束三文(ニ足三文)と言うようになったそうです。(諸説あり)

草鞋峠(わらじとうげ)
住所:和歌山県田辺市中辺路町道湯川
アクセス/地図 ≫ こちら
TEL:-
HP ≫≫ こちら

下りだけでも昔の旅人の偉さを体験するため、草鞋峠の頂上で「草鞋」に履き替える2人。
アスファルトは歩き難いかもしれないが、山道はとても歩きやすく、石の上でも滑らないそうです。
草鞋ではつま先がちょっと出るそうですが、これは膝が前に出る姿勢となり、長距離歩行の疲労を軽減するためだそうです。


峠の途中で昼食タイム。今回のランチはこちら。

民宿 大村屋(川湯温泉)の宅配弁当

熊野古道弁当 1100円(税込)
めはり寿司など田舎料理が詰まったお弁当。

民宿 大村屋
住所:和歌山県田辺市本宮町川湯温泉1406-1
アクセス/地図 ≫ こちら
TEL:0735-42-1066
HP ≫≫ 楽天トラベル

秀衡桜

継桜王子社から約100メートル東の道端にある大きな桜が「秀衡桜」。

【伝説】
奥州平泉の豪族「藤原秀衡」は熊野権現に祈願し、子供を授かる。
そのお礼参りで熊野を訪れていた時、「滝尻王子」で出産。
夢枕に現れた熊野権現のお告げにより、滝尻王子周辺の岩(乳岩)に子供を置いて旅を続けた。
杖にしていた桜の木を接ぎ木し、「帰り道、この枝に芽が出ていれば子は無事なり」、と子供の無事を祈願。
帰ってみると、接ぎ木した桜の木から芽が出ていた。子供は岩から白くしたたる乳を飲み、狼(大神)に守られていたと伝わる。

狼=大神(熊野権現)によって守られた。
熊野権現の言いつけを守っていれば「叶わぬことなし」の伝承の一つ。

秀衡桜
住所:和歌山県田辺市中辺路町野中
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継桜王子

野中の一方杉
樹齢は800~1000年。
日が射す南に熊野那智大社があり、慕うように枝を伸ばしている。県の天然記念物。

継桜王子
住所:和歌山県田辺市中辺路町野中
アクセス/地図 ≫ こちら
TEL:-
HP ≫≫ こちら

奥熊野温泉 女神の湯

キャンプ場「アイリスパーク」にある珍しい温泉。無色透明だが、体験したことのないようなトロッとしたとろみのある温泉。
昭和57年オープン。平成5年に温泉が掘られた。

●アイリスパークオートキャンプ場:
入園料(温泉・バーベキュー場利用含む):中学生以上1300円、5歳以上800円
奥熊野温泉 女神の湯 日帰り入浴
入浴料:650円
営業:10:00~20:00
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉
効能:筋肉痛、関節痛、冷え性など

奥熊野温泉 女神の湯

奥熊野温泉 女神の湯
(出典:http://irispark.jp

アイリスパークには「オートキャンプ」やバンガローなどがあり、宿泊もできます。

●オートキャンプサイト:40サイト
●バンガロー:14棟
●別棟:4部屋
▼宿泊予約はこちら
≫≫ 楽天トラベルで予約する
≫≫ じゃらんnetで予約する
奥熊野温泉 女神の湯
住所:和歌山県田辺市中辺路町近露128-1
アクセス/地図 ≫ こちら
TEL:0739−65−0410
HP ≫≫ こちら

ちちんぷいぷい

放送局:MBS
放送時間:月~金 13:55~

木曜コーナー:「昔の人は偉かった」近畿湯治場巡り・和歌山編~美人の湯『竜神温泉を目指せ』
出演者:「くっすん」こと楠雄二朗、河田アナ

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