ちちんぷいぷい木曜日の好きなコーナー「昔の人は偉かった」の近畿『湯治場巡り』。第15章となる今回は『和歌山編』。温泉処である和歌山を代表する温泉の一つ「日本三美人の湯」で有名な『湯龍神温泉』を目指す旅。350~400kmという長い長居道のりを、恐らく来年の夏くらいまでかけて歩くという過酷な旅です。今回は第13回(13日目)。
前回のゴール、スタートから189km先にある「すさみ町 琴の滝荘」から、次の温泉「美女湯温泉」を目指しますが、少し遠いので今回は約14km先の「観喜寺」が目標。しばらく海沿いを歩いていましたが、今回からしばらくは険しい山道が続きます。また、今回歩いてやっと全行程の半分くらいになるそうです。AM8:00スタート。
和歌山県の自然環境保全地域。
広瀬渓谷には琴の滝を含め大小11もの滝があり、遊歩道で散策できます。琴の滝までは約1km。山道なので少々険しい道となっています。
(出典:http://www.aikis.or.jp/~susami-k/hakkei/)
隣には舗装された道もあり、車でも琴の滝まで行くことができるそうです。
すさみ町の名所「すさみ八景」のひとつ。落差は約20mの滝。
(出典:http://www.aikis.or.jp/~susami-k/hakkei/)
琴の滝の滝つぼには昔から妖怪「牛鬼」が住み着いていると言われているそうです。
牛鬼は人間の影を食べると言われ、影を食べられた人間は死に至らしめると伝えられています。牛鬼はお酒が大好物ということでお酒をお供えすることで村人を襲わなくなったことから毎年お正月に地元の方がお酒をお供えに来るようなったそうです。
ちなみに、前回のゴール「琴の滝荘」のお風呂は琴の滝のお水を使っています。
すさみ町はイノブタ発祥の地。すさみ町にあるイノブタの畜産農家さんは現在4軒。その中の1軒である「楠本農場」さんで実際にイノブタを見せてもらうことに。
●イノブタとは・・・
父が猪、母が豚(デュロック種またはバークシャー種)のミックス。
良質なお肉の開発と山里の産業の発展を目的に行われ、昭和45年にすさみ町にある畜産試験場で公的期間では初めてとなるイノブタが誕生。
イノブタは生まれた時は寒さに弱く、大きくなったら暑さに弱いそうです。紀州備長炭が好物なんだとか。(炭は整腸作用があるそうです。)
今回は山の中でお店がないので、楠本さんのお宅でイノブタを使った鍋を昼食としていただくことに。
●楠本農場のイノブタ:ロース 300g 2268円(税込)
●イノブタ生姜焼きの押し寿司:500円(税込)
道の駅「すさみ」で販売しているそうです。
イノブタのお肉は柔らかく、脂身がすごく多いがしつこくなく、あっさりとして臭みも全くないそうです
道の駅「すさみ」ではイノブタの商品が購入できるそうです。
●イブファーム「イブ美豚」
・ウデ肉:300g 850円(税込)
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店内のレストランで食べられる「イノブタ焼き肉丼」(税込880円)もご当地グルメとして人気だそうです。
<余談>
●イノブータン王国
1970年、日本国内最初のイノブタ(父:猪、母:豚)が誕生。
1986年、建国宣言。
毎年5月、イノブタのレース「インブタダービー」を開催。
江戸時代初期に創建されたといわれるお寺。臨済宗妙心寺派。
19軒あるすさみ町小河内地区で唯一のお寺。
全国のお寺、約7万7000のうち、約2万が空き寺と言われており、長泉寺も平成10年から平成27年まで寺に入る僧侶がいない無住寺院となったそうです。
空き寺対策として、京都の妙心寺が「第二の人生プロジェクト」を平成24年からスタート。主にシニア世代が対象。修行して僧侶となり、無住寺院に入ってもらっているそうです。人生経験を活かし、僧侶として地域社会に貢献してほしいとの想いから始まったそうです。
現在、57人が僧侶となり、そのうち12人が空き寺に入っているとのこと。
スタートから14km、16:10に今回のゴール「観喜寺」に到着。道中かなりアップダウンがあったので距離の割に大変だったそうです。
室町時代に創建されたといわれるお寺。臨済宗妙心寺派。
現在、6世帯7人が住む「すさみ町防己(つづら)」地区で大切に守られてきたお寺。
▽来週到着予定の温泉はこちら
古座川上流にあり「美肌の湯」と言われる日帰り温泉。
(出典:@nifty温泉)
利用時間:[6~9月]15:00~21:00 [10~5月]14:00~20:00
利用料金:大人300円、小人(小学生まで)100円
泉質:アルカリ性単純温泉
放送局:MBS
放送時間:月~金 13:55~
木曜コーナー:「昔の人は偉かった」近畿 湯治場巡り・和歌山編~美人の湯『竜神温泉を目指せ』
出演者:「くっすん」こと楠雄二朗、河田アナ