ちちんぷいぷい木曜日の好きなコーナー「昔の人は偉かった」の近畿『湯治場巡り』。第15章となる今回は『和歌山編』。温泉処である和歌山を代表する温泉の一つ「日本三美人の湯」で有名な『湯龍神温泉』を目指す旅。350~400kmという長い長居道のりを、恐らく来年の夏くらいまでかけて歩くという過酷な旅です。今回は第9回(9日目)。
太平洋が間近に迫る最古の露天風呂
前回のゴール、田辺市「利三郎温泉」から、約16km先の次の目的地である白浜町「白浜温泉 崎の湯」を目指す2人。AM7:30スタート。
前々回の「みなべ温泉」、前回の「利三郎温泉」とも残念ながら天気が悪く夕日が見れませんでしたが、今回の目的地「崎の湯」も夕日が綺麗な温泉。この日の天気は「晴れ時々曇り」、さて綺麗な夕日が見れるのか?
スタートから約6.5km、9:40に「鳥の巣平和公園」に到着。
第二次世界大戦の時に軍事基地として整備された場所。
田辺湾に攻め入る敵艦に対する軍事基地で、襲撃に備えボートと爆薬を洞窟に隠していた。
今もボートと7つの洞窟と復元されたボートが残っている。
震洋(復元):約250kgの爆薬を積み、戦艦に体当たりする水上特攻艇。鉄が無くなり、ベニヤ板で作られた。
(出典:https://torinosu-heiwa.jimdo.com)
田辺では6000隻もの震洋が作られた。結局使わずに済んだが、アジア各地では震洋が使用され、2500人以上の少年兵が犠牲となったと言われている
スタートから8kmで田辺市から白浜町に入りました。
10:50、とれとれ市場に到着。ちょっと早いですが、ここで昼食タイム。
西日本最大級の海鮮マーケット。
マグロ解体売りが楽しいです。
●メバチマグロの頭 500円(税込)
イートインスペースもあります。
やっぱり海鮮丼がオススメです(^^♪
河田アナは「堅田丼」。
●堅田丼 700円(税込)/あら汁 200円(税込)
山芋と鯛がめっちゃ合うそうです。
くっすんは何故か「煮魚定食」。
●煮魚定食(カレイ)800円(税込)/鯛の身とヒラメの肝和え 300円(税込)
(画像出典:食べログ)
歩くこと11.5km。近畿大学の養殖場へ到着。
和歌山県内には5カ所の研究所がある。(全国に7カ所)有名なマグロの養殖は串本とのこと。
白浜実験場では、ブリ、マダイ、クエなど約10種類の魚の養殖・研究を行っている。
近畿大学は18魚種の人口ふ化から稚魚生産を世界で最初に実現!
1948年(昭和23年):白浜町に臨海研究所が誕生
2007年(平成19年):養殖クエの量産化に成功。本格的な出荷が開始された
最近は「交雑魚」の研究にも力を入れている。
「交雑魚」とは魚種をまたいでかけ合わせた魚のこと。
成長速度が速いタマカイを掛け合わせることで、成長速度の遅いクエの成長を2~3倍に引き上げる効果がある。
クエで淡白で上質な味わいを残し、タマカイの成長の速さが加わる、まさに良いとこ取り!
その他、「ブリ×ヒラマサ=ブリヒラ」など18種類の交雑魚を研究。
大量生産にはもう少し研究が必要とのこと。
クエタマ販売期間:2017年12月2日(土)~17日(日)
●クエタマのガーリックオイル焼き:1944円(税込)
●クエタマの薄造り:1620円(税込)
全品合わせて1日10食限定!
食べログ ≫≫ こちら
(出典:食べログ)
途中、白浜の名所の一つ「円月島」へ。
この辺りは江戸時代・紀州徳川家の藩主が別荘地として休息に訪れていただそうです。
円月島は正式名称を「高嶋」と言い、国指定の名勝となっています。
ここも夕日がとっても綺麗。「日本の夕日100選」に選ばれています。
(出典:http://www.nanki-shirahama.com)
江戸時代、地元の漁師たちは魚と一緒にとれた珍しい貝を奉納していた。
1650年、初代藩主「徳川頼宣」が訪れた際、奉納された貝を見て感激したと伝わる。それ以降、代々の紀州藩主は白浜に来た際に貝を見に来るようになったそうです。
●貝類展示室(7:00~16:30、無料)
約1000種類、3万点の貝を展示。
黒潮の影響で奄美大島周辺の貝が白浜沖に流れ着いていたそうです。
・ホンカクジヒガイ:昭和4年、京都帝国大学(現京都大学)黒田徳米が新種を発見し、本覚寺の名前をとって命名。
1661年以降、年に一度、住職は藩主に珍しい貝を献上。
紀州藩8代藩主「徳川重倫」に貝を献上した際の褒美として寺を大きくしてもらうなど整備をしてもらい、徳川家の家紋をつけることが許されたんだとか。
貝のおかげで大きくなったお寺として「貝寺」と呼ばれるようになったそうです。
16:20、約16kmを歩き、ゴールの白浜温泉「崎の湯」へ到着。
日本最古の温泉の一つといわれている「白浜温泉 崎の湯」。
太平洋を間近で感じることができる開放感あふれる露天風呂。男女別の温泉で、内湯がなく、露天風呂のみの天然温泉です。
658年斉明天皇と皇太子(後の天智天皇)や、徳川吉宗も訪れたと言われているんだとか。
太平洋に沈む夕日も眺められる。
●入浴料:500円(3歳以上)
午前8時~午後5時(最終入場は4時30分)
※営業時間は季節によって変わります
源泉名:みゆき2号
泉質:ナトリウムー塩化物炭酸水素塩泉(高張性・中性・高温泉)
源泉温度:83℃、PH値:7.4
効能:リュウマチ性疾患、運動器障害、更年期障害、婦人病
ちなみに、白浜には約50の源泉が湧き、約140軒の宿泊施設が立ち並ぶそうです。
放送局:MBS
放送時間:月~金 13:55~
木曜コーナー:「昔の人は偉かった」近畿 湯治場巡り・和歌山編~美人の湯『竜神温泉を目指せ』
出演者:「くっすん」こと楠雄二朗、河田アナ